登山やキャンプ、川遊びなど様々なアウトドアシーンでペットを連れて楽しんでいる人を時々見かける。しかし、近所へ散歩に行くときとは違い、周囲の人に対してのマナーや配慮はもちろん、ペット自身の健康管理にも注意しなければならない。愛犬や愛猫と一緒にアウトドアを楽しみたいからと、気軽に連れ出していては後で痛い目を見ることになるかもしれない。

 そこで今回は、国家資格である「愛玩動物看護師資格」を持つアウトドア好きの筆者が、ペットを自然の中へ連れていく際に気をつけたい点を解説する。

■ペットをアウトドアに連れて行く際に気をつけるべきこと

 ペットと楽しむことができるアウトドアは、キャンプや登山、川遊び、マリンスポーツと様々だ。家族同然の犬や猫と一緒にアウトドアを楽しむということは、何にも代えがたい幸せがある。しかし、ペットとアウトドアを楽しむためには、気をつけなければならないことがいくつかあるのだ。

●1. そのキャンプ場、ペットは同伴OK? トラブルにならないよう、必ず事前に確認を

キャンプ場には色んな人が遊びに来る。ペットの同伴が可能な施設か、必ず事前に確認しよう

 近年、ペット同伴OKのキャンプ場が増えているが、まだまだペット禁止のキャンプ場も少なくない。以前訪れたときにはペットの同伴が可能だったとしても、その後に何かトラブルがあった場合、ペットの同伴禁止に変わってしまうこともあるのだ。

 キャンプ場を調べるに当たって、「キャンプ利用者の犬がほかの利用者の子どもを咬む事故が起きたため、ペット禁止の措置をとった」とキャンプ場がホームページ上で告知しているのを見かけたこともある。現地に着いてからペット禁止であることを知ったということにならないように、必ず事前に確認しておくことが大切だ。

●2. リードは必携!  動物が怖い人もいる、ということを忘れずに

連れてきたペットが好き勝手に歩き回らないよう、ハーネスやリードは必携だ

 キャンプ場で遊んでいる時や登山中に、犬のリードを離してはならない。全く人の居ない山中では問題ないケースもあるだろうが、いきなり出くわした人にとって、リードをつけず自由に動き回る犬は恐怖の対象になってしまう。

 また、犬がほかの人に近づこうとするときはリードを短く持って、人との距離を保つように気をつけよう。自分の犬は大丈夫と思っていても、普段とは違う状況下では、驚いたり興奮したりして、とっさに噛みついてしまうことだってあるのだ。

 万が一、飼い犬が他人を噛んでしまった場合には、慰謝料の請求や、最悪の場合には殺処分の対象になってしまうことがある。犬同士のケンカに発展した場合は、治療費などの負担を負ったり、訴訟問題に発展するケースがあることを覚えておきたい。「動物が怖い」と感じる人もいることを忘れずに、リードはしっかり握っておこう。

●3. 抜け毛対策、害虫予防のために服を着せよう

 ペットを飼ったことがない人にとって、犬や猫が服を着た姿は「動物なのになぜ服を着せているの?」と疑問に思うかもしれない。しかし、ペットに服を着せることは、単なるオシャレではなく、寒さ対策や抜け毛対策にもなるのだ。いろんな人が集まるキャンプ場では、動物の抜け毛が飛んでくるのをよく思わない人、動物アレルギーを持っている人もいるため、服を着せるとよいだろう。

 それ以外にも、服はマダニなどの害虫からもペットを守ってくれる。近年よくニュースになっている、マダニが媒介し犬や猫、人間にも移ってしまうSFTS(重症熱性血小板減少症候群)という感染症がある。人間がこの病気に感染してしまうと、致死率は10〜30%程度と報告されており、とても恐ろしい病気だ(厚生労働省の報告による)。

 もし、ペットがマダニに刺されているのを見かけたら、絶対に触らず、そのままの状態で動物病院へ受診しよう。

※厚生労働省の報告:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000169522.html