■インバウンドが多い理由は、一度滑ればよくわかる

 ニセコ東急グラン・ヒラフは、海外から多くのスキーヤー、スノーボーダーがやってくる国際的なスノーリゾートである。全山共通リフト券もあるニセコユナイテッドのなかでも滑走面積も広く、メインとなる存在だ。

 そのゲレンデは縦に長く、コース数はニセコエリア随一の22本。斜面バリエーションは実に多彩であり、斜度はさまざまで、地形は起伏に富んでいる。稜線が美しい羊蹄山を一望できるロケーションも素晴らしい。周辺はバックカントリーも人気があるエリアだ。

 そこにサラサラのパウダーがどっさりと積もるのだから、海を越えて滑りに来る人が多いのも納得なのだ。

 また、一つひとつに名前は付いておらずコース数にカウントされていないが、ツリーランポイントが多いのも特徴だ。ちょっとした林のなかも滑れるのである。ツリーラン技術をアップさせたい人には最適な環境だといえる。

 ナイターも名物であり、コース面積とバリエーションともに日本最大規模を誇る。気温が下がるなか降り積もっていく新雪がライティングされる。そこを滑ると幻想的な気分になる。

 コンドミニアムやレストランが建ち並び、欧米のリゾートに迷い込んだような気分になるベースタウンも魅力的だ。贅沢にロングステイしてじっくりと滑るのがベストである。

ニセコ東急 グランヒラフのここがオススメ!
・非圧雪コースの数が多く、積雪も豊富
・地形が面白く、急斜面も充実している
・ツリーランに挑戦できる環境も整う

●SNOW DATA

■パウダー滑走が最高に楽しい! おすすめ「3コース」

●A:【スーパーコース】沢地形が楽しい最長&最強の非圧雪コース

・滑走距離:1220m
・斜度:最大35度/平均19度
・斜面の向き:南東

 エース第2クワッドリフト山頂駅からすぐ。大きな沢地形を生かしたヒラフ最長非圧雪コースで最大35度の斜度を誇る。超ロングコースなため止まらずにボトムまで滑り降りるには脚力が必要になる。ナイターでも滑走可能で、降雪時は幻想的なナイトパウダーを堪能できる。

●B:【見晴コース】ハイクアップして得られる特別な滑走感

・滑走距離:880m
・斜度:最大32度/平均18度
・斜面の向き:東

多く雪雲が発生する日本海に隣接した地理環境が、ニセコに良質な雪を降らせる

 ヒラフゴンドラ山頂駅より5分ほどハイクアップした先にあるとっておきのコースだ。森のなかを駆け抜ける感覚でツリーランが楽しめる。滑るのに一苦労が求められることから、比較的パウダーが残りやすいメリットがある。ただし、複雑な地形のため攻略は容易ではない。

●C:【ラージコース】絶景とパウダーを満喫できるオープンバーン 

・滑走距離:650m
・斜度:最大32度/平均19度
・斜面の向き:南東

降雪後に快晴となった朝。グラン・ヒラフのワクワクする最高の1日が始まる

 山頂リフト横に広がるコースである。森林限界を超えており、ある程度の積雪量を超えるとニセコならではのパウダーオープンバーンが楽しめる。また、晴天時には目の前にニセコのシンボルである羊蹄山の絶景が望める。ベースよりキング第4リフトから手軽にアクセス可能だ。

もっと詳しく!「ニセコ東急 グラン・ヒラフ」ホームページ