<後編>秘境・青ヶ島からキャンプレポートをお届けします!

 どうもこんにちは。

 誰が呼んだか「絶景キャンプフォトグラファー」こと猪俣慎吾です。

 ようやく冬も終わり、春の息吹がそこらじゅうに溢れていますね。日本中が暖かくなってきて、アウトドアライフも一層盛んになってくる季節かと思います。

 そこで今回は、春キャンプにおすすめしたい日本の秘境、「青ヶ島」をご紹介したいと思います。巷では「選ばれしものしか上陸できない」なんて言われている島です。

 なぜ、そんな言われ方をしているのか。前編ではその理由を、後編では島の魅力をたっぷりとレポートしてみましょう。

 では、いきますよ!

■4~6月は一番船で上陸しやすい時期

まさしく絶海の孤島の「青ヶ島」

 「日本の秘境100選」の存在をご存知でしょうか。これは雑誌『旅』の750号記念シンポジウムにて、岡田喜秋、C・W・ニコル、立松和平、辺見じゅん、椎名誠、野田知佑によって選定されたものだそうです。これを参考に、旅に出かけている方も多いかと思います。

 その中で、もっとも行きにくい秘境と言われているのが、なんと東京都の青ヶ島なんです。なんで行きにくのかというと、メインのアクセス方法である船が週に3、4便しかないことに加え、二重離島であることと外海に港があることが、行きにくさに拍車をかけているようです。

船は週に3、4便のみ

 二重離島とは読んでそのまんまですが、島を経由しないと行けない島のことを言います。直接行く術がないんですね。

 青ヶ島への行き方は2種類あって、八丈島から船かヘリコプターで行くことができます。船はリーズナブルな値段で行くことができますが、問題は外海に港があること。これは海が荒れれば、すぐに入港ができないことを意味していて、実際の就航率は年間平均で50%ほど。船に乗ったのに島を目の前にして引き返す、なんてこともザラにあるようです。

八丈島から青ヶ島を1日1便で往復している東京愛らんどシャトルのヘリコプター

 船の就航率が低いのなら、就航率がより高いヘリコプターで行けば良いと思うでしょうが、1日1便のみのヘリコプターの乗員はわずか9名。予約ですぐに満席になることが多いので、土日で空いていたら運が良いと思った方がいいです。

 船でもヘリコプターでも、行きは行けたけど、帰りは天候不良で帰れなくなってしまう恐れもあので、出発前には必ず帰りの予報もチェックすることが大切です。帰りが難しそうなら、そもそも行くのはやめた方が賢明。本当に帰れなくなりますからね。 

 青ヶ島に確実に行くコツとしては、直前の予報で判断して、ほぼ弾丸で船で行くのが良いと思います。じつは皆さんに朗報で、今この記事が出ている4月からの船の就航率が一番高い。4~6月は海があまり荒れないので、一番船で上陸しやすい時期だと言われています。

 4月は平均気温も16℃前後と、キャンプをするにはまだ暑くなく、寒すぎないちょうど良い時期です。