■熊除け対策:VGP2024受賞のBluetoothスピーカー「FUNLOGY Portable Mini」レビュー

FUNLOGY Portable Mini(筆者の私物)
FUNLOGY Portable Mini。汚れても水洗いできるのがよい
FUNLOGY Portable Mini。アウトドアスピーカーとして使い勝手がよい

 熊除け対策として熊鈴やラジオを使う人も多いが、筆者はAmazonオーディブル(オーディオブック)を使っている。熊鈴と比べて風情に欠けるが、日頃なかなか読めない本の朗読を聞きながら熊除けができるため、重宝している。

 一般的に、滝や渓流付近では熊鈴やラジオの音がかき消されてしまうため、熊との遭遇リスクが上がってしまう。そこで今回の山行では、VGP(ビジュアルグランプリ)2024を受賞したBluetoothスピーカー「FUNLOGY Portable Mini」を熊対策として持参した。VGPは1987年から続く日本最大級のオーディオビジュアル機器アワードで、業界の権威ある賞として知られている。

 このスピーカーは防水かつ軽量で、車のドリンクホルダーにぴったり収まるコンパクトさが特徴。山ではあちこちにぶつけてしまうが、シリコンで覆われているため丈夫で不安は感じなかった。色を白にしてしまったため汚れが目立つが、水洗いできるため気にならない。また最大16時間の稼働時間、Type-C充電対応というのも利便性が高い。それでいて2,580円とお手頃価格。タイムセールで2,000円弱になることもあり、コストパフォーマンスも抜群である。

 最初の再生は自宅で行った。音量50%くらいで、筆者が使っているタフネススマホ「UMIDIGI BISON 2 PRO」の最大音量と同じくらい。最大音量にすると妻と猫がびっくりして飛び上がったほど大きな音が出た。

 実際の山歩きでは、一の滝の滝壺や渓谷、吹雪の稜線でもAmazonオーディブルの音声がはっきりと聞こえた。これで熊との遭遇リスクを大幅に減らすことができるだろう。

 なお、音楽を流してみると素人でも良質な音であることがわかる。ただ筆者は音に関して素人なので、どういい音なのか、表現する術を持っていない。音質が気になる方はYouTubeのレビュー動画がたくさん出ているので、参考にするとよいだろう。

■雨石山連山へ行ってみよう

 一の滝から毘沙門洞に立ち寄り、雨石山まで往復するコースは、ゆっくり歩いても3時間程度で往復可能だ。林道入口の毘沙門橋までは、ウイング神姫丹波小原停留所から650m、徒歩9分とアクセスしやすい。ぜひ、雨石山連山を訪れてみよう。

●【MAP】雨石山

●【MAP】毘沙門橋

●【MAP】一の滝

●【MAP】毘沙門洞

●【MAP】ウイング神姫丹波小原停留所