■丸山から岩尾峰へ

雨石山連山の丸山山頂。眺望なし
丸山〜毘沙門山間。岩場が増えてくる
雨石山連山の毘沙門山山頂。眺望なし

 毘沙門洞から登山道の分岐まで戻り、次は「岩尾峰 雨石山」という道標に従って左に進む。急な登りを経て、丸山(標高505m)に到着。山頂の眺望はないものの、登りの途中で振り返ると素晴らしい景色が広がる。

雨石山連山名物、鬼鉄塔。鬼に見えないこともない
雨石山連山の岩場からの眺望
岩尾峰の岩場迂回路。滑りやすいので注意

 丸山から眺望がない毘沙門山を過ぎ、雨石山連山名物、鬼鉄塔(鬼の顔に似ている)の一つを越えると、さらにまた別の鉄塔が現れ、開けた場所に出る。ここを右に進むと、岩尾峰の名前の由来ともなった絶景の岩場だ。ここには「岩場が苦手な方 こちらからも行けます(ロープ有り)」という親切な看板もある。なお、この迂回路は枯葉で滑りやすいため、注意が必要だ。

岩尾峰の岩場から迂回路を見下ろす
岩尾峰山頂

 絶景の岩場を越えると岩尾峰に到着する。ここの眺望は悪くはないのだが、絶景の岩場を越えたあとだと、感動は少ない。

■雨石山頂と急な天候の変化

雨石山頂から4〜5分手前にある神々しい大岩
日当たりのよい明るい林が広がる雨石山山頂
雨石山山頂で快晴だった空が一変し、突如として吹雪に。一気に雪が積もり始める
標高が下がってくると快晴。吹雪は雨石山山頂付近だけだった

 岩尾峰からしばらく歩くと、古代に祀られていた山神様のご神体ではないかと思わせる神々しい大岩が連なるピークに至る。雨石山頂はここから4〜5分歩いたところだが、この大岩が雨石山の名の由来となったのではなかろうか。

 雨石山山頂の眺望はない。ただ日当たりのよい明るい林で気持ちがよい場所である。

 雨石山山頂では予期せぬ事態が発生した。快晴だった空が一変し、突如として吹雪に見舞われたのだ。天気予報では終日快晴とされていたが、改めて山の天気の変わりやすさを実感することとなった。すぐに下山を開始したが、20分程度でうっすら積雪して道は真っ白。滑りやすくなった岩場を慎重に下山しなければならなかった。