世界の絶景として名高いボリビアの「ウユニ塩湖」。
みなさん、名前くらいは耳にしたことはあるだろう。その正体は、アンデス山脈が海底から隆起した時に、大量の海水が山の上に残されたものが形成する塩の大地である。“世界でもっとも平らな場所”と呼ばれるこの地に雨が降り、水が溜まることで「天空の鏡」と呼ばれる絶景が生まれるのだ。
一生に一度は目にしてみたいものだが、今の世の中、ボリビアまで旅行することはままならない。うーん。
しかし、諦めることなかれ。ここ、日本でもウユニ塩湖に負けず劣らずな絶景が見られる場所がある。和歌山県の中南部に位置する田辺市だ。
田辺は熊野古道の中辺路と大辺路の分岐点に位置し、熊野参詣の要所として古くから賑わってきた町である。2004年に世界文化遺産に登録された熊野古道以外にも、武蔵坊弁慶の故郷として、はたまた知の巨人・南方熊楠が暮らした地としても、度々注目を集めてきた。
しかし、今、この町の最注目スポットは美しい海にある。田辺湾に突き出た岬・天神崎が「和歌山のウユニ塩湖」として、SNS界隈で大きな話題を呼んでいる。
しのごの言わずに、まずは天神崎の絶景をご覧いただきたい。