60歳でYouTubeチャンネルをスタートし、73歳となった現在、26万7千人ものフォロワーを持つまでになったwinpy-jijii(ウィンピージジイ)さん。

 1月にリリースしたばかりの最新著『いくつになっても遊び続ける ジジイのアウトドア大全』(KADOKAWA刊)では、「遊びに妥協はしない」、「悩むところはとことん納得がいくまで考える」と説く彼に、チャンネルの中でも特に人気の高い車中泊についてお話を伺います。

 自ら手掛けた車中泊仕様のカスタム術や、愛車選びのポイントなどを伺った前編に続き、後編は「ジジイ流」の車中泊旅の楽しみ方について教えていただきました。

■車中泊で行く、バンライフならぬバンツアー

奥さんと2人、バンライフならぬ、バンツアーを楽しむwinpy-jijii(ウィンピージジイ)さん。笑顔が素敵です!

 車中泊は若い頃からよくしていました。道が混まない夜のうちに走って、現地で仮眠をとって朝イチから遊び始める。アウトドアの遊びを趣味とする人の間では、昔からおなじみのスタイルです。

 その頃はただシートを倒して、文字通り、車中で仮眠をとるだけでした。目的地に着いたらすぐに寝て、起きたらすぐに遊び始める。ゲレンデの駐車場で寝て朝イチのリフトに並んだり、釣りのポイントのすぐそばで寝て、朝マズメから釣り竿を振ったりという感じです。寝るだけではなくて、今風に車内の居住空間を整えて、食事をしたり、くつろいだりできるようなキャンパースタイルの車中泊を始めたのは、Nバンに乗り始めてからです。

折りたたみ自転車を使って、旅先を巡るスタイルが最近のお気に入り

 いうまでもありませんが、車中泊のメリットはテントを設営する必要がないので、とにかく楽なこと。ハンターカブに乗っていた頃に仲良くなった同世代の仲間は、今、示し合わせたかのように車中泊の旅を楽しんでいます。歳をとってバイクは降りたけど、旅をすることはみんな諦めたくないんですね。

 車中泊なら、たとえ雨が降っていても設営や撤収の手間がありません。仮に移動の途中で疲れてしまっても、安全に車を停められる場所さえあれば、そこですぐに寝ることもできるのです。