自由な旅を楽しめる車中泊旅。最近は「バンライフ(VANLIFE)」という言葉も流行っており、車中泊で旅をする、車中泊キャンプを楽しむ、ハイキングの前後で車中泊をするという人が増えてきた。筆者自身も愛車を車中泊仕様にしてバンライフを楽しんでいるが、迷惑な車中泊客に遭遇して不快な思いをしたことがある。

 今回は実際に合った迷惑な車中泊客の事例と、周りも自分も快適に車中泊を楽しむためのポイントについて紹介していこう。

■事例1:道の駅の駐車場で椅子やテーブルを車外に出してパーティー

 多くの人が利用する道の駅は仮眠目的での車中泊が可能な場所があり、禁止されていない道の駅には多くの車中泊客が集まる。なかでも車中泊専用スペースであるRVパークを備えている道の駅は、車中泊の人気スポットにもなっている。筆者も車中泊利用が禁止されていない道の駅をしばしば利用している。

 ある日、道の駅で車中泊の準備をし、トイレを利用して愛車の元へ戻る途中に駐車場で宴会をしている車中泊と思われる客を目撃した。車2台分のスペースを使って椅子とテーブルを車外に出し、まるでキャンプ場にいるかのような振る舞いをしており、とても驚いたのを覚えている。

道の駅で車中泊する際は車内でひっそり大きな音を立てずに過ごそう

 道の駅を利用する際は駐車場1台分のスペースを使用し、車外には物を出さず、自車の中で大きな音を立てずに過ごすのがマナー。車外に物を出して騒ぐなどもってのほかだが、トラブルになるのを避けるために注意できなかった苦い経験である。

■事例2:道の駅のトイレの洗面台で食器を洗う、ゴミ箱に紙皿などを捨てる

 これも道の駅で車中泊をした際のエピソードだ。トイレで手を洗っていたら「ここで食器を洗わないでください」との張り紙がしてあるにも関わらず、食器を濯いでいる車中泊と思われる客に遭遇したのだ。

 当然ながら道の駅のトイレは手洗いするための場で、食器を洗う場所ではない。しかしながら食器を洗って野菜くずなどを洗面台に残したまま立ち去る人が多いのか、注意書きの張り紙がしてあるにも関わらず食器を洗っている車中泊客に遭遇してしまった。流石にこの時は軽く注意をし、納得してもらえた。

 また、夜間に道の駅のトイレだけを利用した際、ゴミ箱に割り箸や紙皿などが溢れるほど捨てられていた。その時利用した道の駅では閉店後にゴミ箱を撤収していたらしく、トイレにしかゴミ箱がなかったのでこのような事態になっていたのだと思われる。道の駅のゴミ箱は車中泊で出たゴミを捨てる場所ではなく、トイレのゴミ箱にも捨ててはいけない。

 道の駅のゴミ箱は道の駅で買い物をして出たゴミを捨てる場所なので、車内のゴミを捨てる場ではないことを留意しておこう。